嫌われたくない病
嫌われるのを極度に恐れているんだな、ってひとは苦手だ。
そういうひとって大抵、一般的にどう称されているか。
「いいひと」か「優しいひと」のどっちか。
総じて「都合のよいひと」。
と書くとまるで、
子ウサギのように無垢で弱々しい存在に思えるが…。
彼らはなかなか打算的だから子ウサギなどではないのだ。
敵をつくらず、全ての人に好かれていたい。
基本全ての人にいいひとモードで接するけど、
さすがにそれは疲れるから人によって態度を変える。
この人は抑えておかなきゃみたいな人には
尋常じゃない気を使う。それはもう太鼓持ちレベル。
でもある程度のプライドはあるから、
自分より格下だと思うやつには少し強気。
あ、でも少ーしね。
だってその強気モードが誰に見られてるかわかんないから。
そう、打算的。だけど打算下手。
けどその打算が透けてみえてるから胡散臭い人や、
打算で自分の首絞めていつか発狂すんじゃないかと
かえってこっちが気を使って疲れる人。
そんな感じ。
そんな感じの人は、苦手だ。
結局なんなんだっていうと、
上司にうまく立ち回って希望どおりの部署に異動になった同じ部署の先輩が、
わたしもその部署を希望してると思ったのか、
面倒な仕事ばっか押し付けられる今の部署を抜け出すために社内政治を駆使したことが後ろめたいのか、
(わたしは社内政治批判派ではない。むしろそれもひとつのビジネスセンスだと思ってる。)
わたしが聞いてもいないのに
「●●部なんて行きたくないのにー。なんで急に僕がー。」
などと言ってくる。
前のブログで書いたとおり、わたしの上司は口が軽い。
だから、彼がその異動を勝ち取るために上司にどんなネゴシエーションをしたのかなんてとうの昔に知っているのだ。
だから、わたしの前で不必要で卑屈な嘘をつく彼をみて、
「おめでとうございます!」が喉の奥にひっこんでしまった。
もともと信頼しているわけでもなかったが、
今回ので完全に不信任採決となった。
“そんなに気ばかり使って疲れやしないか。よくやるわ。”
と、わたしも心のどこかで馬鹿にしていて、
それが相手にも伝わっていたのかしら。
まあええわ。
とにかく、苦手。
かしこ。